糸リフト
糸リフトとは
糸リフトとは、特殊な医療用の糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ皮膚や筋肉を引き上げる美容施術です。メスを使わずに若々しい顔立ちを取り戻せる方法として、近年人気が高まっています。
施術方法は非常にシンプルです。
まず、医師が顔のたるみの状態を確認し、リフトアップしたい部位を決定します。その後、局所麻酔をして痛みを抑えながら、特殊な針や管(カニューレ)を使って医療用の糸を皮膚の下に通していきます。糸を引き上げることで、たるんだ皮膚や筋肉を持ち上げ、自然な若返り効果を得ることができます。
糸リフトの効果は一時的なものですが、使用する糸の種類によって効果の持続期間が異なります。当クリニックでは、約1年で吸収されるPDO糸と、1年半持続するPCL糸の2種類をご用意しており、お客様の希望や肌の状態に合わせて最適な糸をご提案しています。 当院ではまずどんなものか体験させてみたい方には初回限定プラン、リーズナブルな定額プランなど幅広い形で糸リフトを施術することができます。

糸リフトがおすすめの方
糸リフトは、以下のような悩みをお持ちの方に特におすすめです。
軽度から中度のたるみがある方
加齢や紫外線によるダメージなどが蓄積して頬やフェイスライン、あごの下などのたるみが気になり出した方に効果的です。
目元や眉のたるみが気になる方
眉下垂や目の周りのたるみなど人目につきやすい部位を改善したい方にも適しています。
フェイスリフトなどの手術に抵抗がある方
フェイスリフトのようなダウンタイムの期間が長い(術後のむくみや赤みが完全に消失するまで1〜3カ月)大がかりな手術は避けたいけれど、同様のたるみ改善を希望される方に最適です。
短期間で効果を実感したい方
施術直後から効果を実感でき、徐々に自然な仕上がりになることを望まれる方に向いています。
ダウンタイムをなるべく短くしたい方
仕事で長期間の休みを取得することが難しい方でも受けやすい施術です。
特に30代後半から50代の方で、初期から中程度のたるみに悩んでいる方に効果的です。
ただし、たるみの程度が強く、永続的な効果を求める方にはフェイスリフトなど他の施術の方が適している場合もありますので、カウンセリングでご相談ください。
糸リフトのメリット
ダウンタイムが短い
糸リフトは比較的回復期間が短く、日常生活への復帰が早いです。多くの方が施術後すぐに帰宅でき、翌日から軽い活動を再開できます。
傷あとが目立たない
切開を必要としないため、術後目立つ傷跡が残りません。
即効性
施術直後から効果を実感できるのが特徴です。時間の経過とともに、さらに自然な仕上がりになっていきます。
コラーゲン生成を促進
糸を挿入することで、その周囲に軽い炎症反応が起こり、コラーゲンの生成が促進されます。これにより、長期的な肌質の改善も期待できます。
自然な仕上がり
過度に引っ張った不自然な表情になることなく、自然な若々しさを取り戻せます。
部分的な施術が可能
気になる部分だけピンポイントで施術できるため、ご希望に応じたカスタマイズが可能です。
費用が比較的抑えられる
フェイスリフト手術や最新のリフトアップを目的としたレーザー治療におけるコース治療と比較すると、費用面でも負担が少ないのが魅力です。

糸リフトのデメリット
効果の持続期間
手術によるフェイスリフトと比較すると、効果の持続期間は短くなります。使用する糸の種類にもよりますが、一般的に1〜1年半程度です。
効果を維持するためには、効果が薄れてきたタイミングで再度施術を受ける必要があります。
効果の個人差
肌の状態や年齢、生活習慣などによって、効果の現れ方や持続期間に個人差があります。期待通りの効果が得られない場合もあります。
施術後の違和感
施術直後は糸を挿入した部分に違和感を感じることがありますが、通常は数日から数週間で解消します。
糸リフトで使用する糸の種類
当クリニックでは、主に以下の2種類の糸を使用しています。それぞれ特徴が異なりますので、お客様の希望や肌の状態に合わせて最適な糸をご提案します。
1. PDO糸(ポリジオキサノン)
PDO糸は体内で約1年かけて安全に吸収される医療用の糸です。
モールディングタイプは糸の表面に小さな突起(コグ)があり、これが皮膚内部に引っかかることでリフトアップ効果を発揮します。
効果の持続期間:約1年
肌の浅い層から中間層にかけて作用
自然な引き上げ効果が得られる
コラーゲン生成を促進し、肌質の改善も期待できる
顔の部分的なたるみの改善や、初めて糸リフトを受ける方におすすめです。
2. PCL糸(ポリカプロラクトン)
PCL糸は約1年半かけて吸収される、より持続性の高い糸です。
特殊なメッシュ加工が施されており、強力なリフトアップ効果を発揮します。
効果の持続期間:約1年半
特殊なメッシュ構造により、広範囲に渡って組織をサポート
より強固なコラーゲン生成を促進
たるみの程度が進行している方に効果的
フェイスラインのはっきりしたリフトアップや、中程度のたるみがある方に特におすすめです。
糸の本数や挿入位置は、お客様のたるみの状態や希望する効果によって変わります。カウンセリングでは、お客様一人ひとりの状態を詳しく診察し、最適な糸の種類と本数をご提案いたします。
糸リフトのリスク・副作用
糸リフトは比較的安全な施術ですが、術後のリスク・副作用として下記が挙げられます。
| リスク・副作用 | 症状 | 発生頻度 | 回復期間 | 対処法 |
|---|---|---|---|---|
| 内出血・腫れ | 糸を挿入した部分に青あざや腫れが生じる | 多くの方に発生 | 1週間程度 | 冷却、処方薬の服用、強い刺激を避ける |
| 痛み・違和感 | 挿入部位の痛みや動かした時の違和感 | ほとんどの方に発生 | 数日〜数週間 | 鎮痛剤を必要時購入、無理な表情を避ける |
| 感染 | 発赤、熱感、痛みの増加 | 極めて稀(1%未満) | 適切な処置で1〜2週間 | 抗生物質の服用、医師の診察が必要 |
| 左右差 | リフトアップ効果に左右差が生じる | 軽度なものは頻繁 | 調整可能 | 時間経過で軽減、必要時追加施術による調整 |
| 糸の露出 | 皮膚表面に糸が見える・触れる | 非常に稀(0.5%未満) | 医師の処置で改善 | 医師による適切な処置(抜糸など)が必要 |
| 一時的な表情の違和感 | 笑顔や会話時に不自然さを感じる | 多くの方に発生 | 2〜4週間程度 | 時間経過で自然に改善、過度な表情を控える |
糸リフトのダウンタイム
糸リフトは従来のフェイスリフト手術と比較して、ダウンタイムが短いのが大きな特徴です。とはいえ、完全に副作用なく日常生活に戻れるわけではありません。
下記の経過を辿る場合が多いです。
〇当日
麻酔の効果が残っている場合あり。腫れや内出血の可能性あり。刺激の強いスキンケアや化粧は控える。当日の洗顔は避け、翌日からやさしく行う。
〇術後1〜3日目
腫れや内出血のピーク。痛みや違和感が出ることもあるが、処方薬で対処可能。無理な運動、飲酒、サウナは避ける。
〇術後4〜7日目
腫れや内出血が徐々に落ち着く。薄めのメイクは可能。糸を挿入した部位を強くこすらないよう注意。
〇1〜2週間後
多くの方が通常の生活に戻れる。ただし、激しい運動や顔を強く圧迫するマッサージは控える。
〇1ヶ月後
施術効果が安定。内出血や腫れはほとんどに引く。
ダウンタイム中の注意点
- 施術後48時間は冷却シートなどで冷やすと、腫れや内出血の軽減に効果的です
- 飲酒や喫煙は血行を促進し、内出血を悪化させる可能性があるため、1週間程度は控えましょう
- 激しい運動や入浴、サウナは2週間程度避けることをおすすめします
- 顔を下に向けた姿勢(うつ伏せで寝るなど)は、施術後2週間程度は避けてください
- 施術部位を強くこすったり、マッサージしたりすることは避けましょう
糸リフトの治療の流れ

カウンセリング
まずは、お顔の状態を確認し、ご希望をお伺いしながら、挿入する糸の本数などを決めます。施術に関する疑問や不安な点も、この段階でお気軽にご相談ください。
洗顔・消毒
施術箇所を清潔にするため、丁寧に洗顔・消毒を行います。
メイクをされている場合は、クレンジングから行います。
マーキング
医師が糸を挿入する位置や方向を慎重に決定し、お顔にマーキングを行います。
リフトアップ効果を最大限に引き出すためのデザインを行います。
局所麻酔
オプションで麻酔をご希望される方には 痛みを最小限に抑えるため、糸を挿入する部位に麻酔を行います。
麻酔クリーム、局所麻酔、笑気麻酔の3種類の用意がございます。
糸の挿入
特殊な針や管(カニューレ)を使用して、医療用の糸を皮膚の下に挿入していきます。糸の種類や本数は、事前のカウンセリングで決定した内容に基づいて行います。所要時間は30分〜60分程度です。
施術後の確認
施術後、医師が仕上がりを確認します。必要に応じて微調整を行い、左右のバランスや引き上げ具合が最適になるようにいたします。
料金表
糸リフトスタンダード PDO
| 1本 | 定価¥5,000 |
| 2本目以降 | 定価¥10,000 |
| 10本 | 定価¥59,800 |
糸リフトスペシャル PCL
| 1本 | 定価¥10,000 |
| 2本目以降 | 定価¥20,000 |
| 10本 | 定価¥150,000 |
顎先リフト
| 1本 | 定価¥30,000 |
| 2本 | 定価¥55,000 |
| 2本+FinehaL 1cc | 定価¥60,000 |
※カウンセリングのみの場合は3,300円頂戴いたします。